Column 5 中野でスポーツ
2010/07/05
杉山公園
2010年4月に改築された中野通り沿いにある杉山公園を訪れてみた。
杉山公園は、東京メトロ丸の内線の新中野駅近くにある公園なのだが、2010年にリニューアルされたこの公園は、地下の自転車置き場や大きな遊具なども設置された為、中野区の主婦の間では人気のスポットとなっている。
結論から言ってしまうと、杉山公園は愛情から建設された公園なのである。
実は杉山公園の歴史は古く、諸説はあるようだが、始まりは明治時代だと言われている。公園名の由来を簡単に説明すると、明治時代の実業家「杉山裁吉さん」から受け継がれているのだ。杉山氏は、自身の愛娘「みさをさん」が病気になった事をきっかけに、事業を引退して、自然豊かな杉山公園の地に居を構え、みさをさんの看病にあたっていた。
しかしながら、杉山氏の看病の甲斐なく「みさをさん」は25歳という若さで世を去ってしまったが、娘の死を通して感じた想いは、悲しみ以外に、多くの子どもには健康でいて欲しいという想いだったのだ。
その想いから、大正14年に、この地を中野区(当時の中野町)へ寄贈しており、さらに中野市では、杉山氏が逝去された3年後の昭和9年に、杉山氏の想いを尊重して、この地を杉山公園として開園した。
正直な感想を言うと、大通り沿いに面しているため、子ども達だけのボール遊び等には不安が残るが、遊具利用やバドミントン練習の他、親子や近所のコミュニケーションの場としては、申し分ない環境が揃っている場所である。ボール遊び以外のスポーツであれば、広くて綺麗な環境が整っている公園だと感じた。
杉山公園
東京都中野区本町六丁目15号