Column 4 中野グルメ
中野B級酒場
中野にある居酒屋ストリートの中で、一番目立っている店を思い浮かべ欲しい。
実際にアンケート集計した訳では無いのだが、外観の派手さを考えると、おそらく多くの人が「この店」の事を思い出すのではないかと思う。
それは、これまでにも数々のメディアに取り上げられた「中野B級酒場」の事だ。
中野で居酒屋巡りをすると、ただでさえレトロな昭和の雰囲気を感じてしまうのに、B級酒場のレトロ具合は、昭和を題材にした映画"ALWAYS 三丁目の夕日"なんかに使われても違和感が無いように感じてしまう。もしも、中野B級酒場ってどんな店だっけ?と誰かに質問された時は「パンパカパーン!...って感じのお店です」と言えば大概の人に通じそうな程に目立っているのだ。
もちろん取り上げたい事はド派手な店構えだけではない。
スタッフの元気の良さ、店内インテリア、そしてB級メニューと呼ばれているグルメを含めて目立っているのだ。
そもそもB級グルメというのは、街おこしや地域発展の為に開発された地方料理や郷土料理などのご当地グルメの事を指しているとの事。A級と比べて味が劣っているという意味では無いのだ。
つまり、決して高級品では無いのだが、美味しくて謙虚な存在感と身近な値段で大衆から愛されている料理こそがB級グルメの定義なのである。
全国各地のご当地グルメが集結
中野B級酒場には、そんな全国各地から集まった絶品ご当地グルメが用意されているのだ。中でも特に人気なのが、チューリップと呼ばれる鶏のから揚げ(299円)や、甲府鳥もつ煮(399円)との事。
その他に人気なのが、全国のB級グルメを取り上げた大会「B‐1グランプリ」でもグランプリを獲得したシロコロホルモン(300円)や横手焼きそば(599円)だ。
このように、本来ならばご当地でしか食べることのできない数々の絶品料理を、格安で食べられる事が中野B級酒場の魅力なのである。また、大衆のビール"ホッピー"の種類も豊富に取り揃えており、珍しい生ホッピーも用意されているので一度試したいところだ。
最後に、若くて元気な店長から一言。
「中野の商店街ですか?活気があって大好きですよ!もっと盛り上げていきたいですね。中野B級酒場を賑やかにしたいというよりは...僕らの声なんかが店外にも流れ出て、結果として商店街全体が賑やかにしたいという想いから声出しているんです。ハハハッ(笑)」
そんな、ほんのり謙虚だけど熱いハートを持っているのは、ご当地グルメのコンセプトだけでなく、B級酒場のスタッフ達の想いの中にも存在しているのだろう。
中野B級酒場
http://www.gaoss.co.jp/b-kyusakaba_nakano/
住所:中野区中野5-55-15
TEL:03-3389-2005
営業時間:17:00-24:30【※土日祝は11:30からオープン】
席数:カウンター6席・テーブル22席