特集コラム

Column 4 中野グルメ

2010/10/28

Two Face

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中野の歓楽街と言えば、ふれあいロードや昭和新道を外すことはできない。
その場所は昼と夜では違った顔を持つ商店街として有名であり、常に中野ファンを楽しませてくれる。
昼間はラーメンやカレーといったグルメ色が強いが、ひとたび夕方や夜が訪れると、歩いているだけで服に焼き鳥の匂いが移りそうな程の活気を味わえることができる商店街なのだ。
数多く立ち並んでいる店の中には、ドアを開けるのにも勇気がいる「怪しそう」な場所が多数存在しているのだが、今回は本当に「怪しい店」を発見することができた。

それが昭和新道にある「Two face」である。

Bar魔の巣(笑うセールスマン)の様な外観だけでも十分怪しいのだが、勇気を出してドアを開けると「おう、おかえりぃ!」という挨拶が待っていたものだから、さらに怪しく感じてしまうことは間違いない。しかも「おかえりぃ!」と言ってくれるマスターは、スキンヘッド&サングラス&ピアスという風貌。

「お帰りなさいませご主人様」をはるかに超えたレベルの高い挨拶に、新たなブームの予感さえ感じてしまった。

何とか気を取り戻して席に着くと、置いてあるインテリアが「ブラックライト・シャンデリア・ガイコツ・ロウソク・棺桶・タランチュラ...」だということが分かった。その瞬間に、怪しそうな店から本当に怪しい店に来てしまったと実感することは間違いないはずだ。

マスターの見た目は(少し)怖いが、話してみると凄く明るい性格で、店内のお客さんを常に笑わせている。そのハイテンションっぷりに「ご主人、お酒飲んでないですよね!?」と思わず聞きたくなってしまった。

そんな、怪しいながらも楽しいお店「Two-Face」のメニューは...無い。

なんと、店内にメニュー表が置いてないのである。

見た目が(少し)怖いマスターの荒井さんに聞いてみると「うちの店は美味しいものしか置いてないよ(笑)自分が美味しいと思えるようなフードやお酒だけお勧めしているんだよ。だから、お酒なんかも限定品が結構多いよ。ただ、美味しいものって常に仕入れられる訳じゃないからさっ☆メニューは無いけど美味しいものはあるから食べたい人は来てくれよっ!」という頼もしい事を言ってくれた。

お客さんのオーダーも「荒井さーん。何か食べ物作ってー。」という何ともアバウトな言い方。常連ともなると完全にマスターを信頼しているようだ。そんな常連さんの中には、役者さんや声優さんも多いということもあり、店内に置いてあるDVDやコミックスには本人のサインが書かれているものも少なくない。

また、お客さんの要望やマスターの気まぐれで、鍋パーティーを開いたりDVDを見たりWii大会を開いたりと、楽しいイベントも日々開催されていて本当に楽しそうな事ばかり催されているのだ。

そんな怪しいながらも楽しい場所で、普段では出せない自分の裏の顔(=Two-face)に触れることで、新たな自分の一面を発見するのも楽しいのではないかと思う。

また、Two-faceと同じ建物の地下には「Face-two」というイベントホールを設けており、こちらの経営もマスターの荒井さんが行っているとの事。 「基本的に機材込みで平日は4万、休日は6万円から貸しているんだ。ただ...せっかくなので『中野ナビ見た』で、ウン千円かは特別サービスするよ!」という、中野ナビ始まって以来のサービス合言葉まで頂くことができた。

イベントやオフ会などを企画している方は、一度検討してみてはどうだろうか。

Two-Face(Face-Two)
住所:中野区中野5-48-9 ベルコートビル1F(B1F)
電話:開設準備中
営業時間:19:00 CLOSE:体力の限界まで!
チャージ料:男性500円、女性200円
一品料理:500円から
オススメグルメ:1,200円から

文・取材 / 矢嶌船峰

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