Column 6 中野ブロードウェイを歩く
中野TRF
2010年は、サッカーワールドカップという「絶対に負けられない戦い」が南アフリカで行われいるのだが、中野ブロードウェイ4階で繰り広げられている「異種格闘技世界選手権」も見逃してはならない。
この選手権への主な出場選手は、Terry Bogard・Mr.HEART・Andy Bogard・Ken・Ryu等が挙げられ、日本からは、E.Honda・Joe Higashiらが参加予定となっており、
修羅の国からはKenshirouが注目されている。
!?・・・勘の良い方ならもうお分かりだろうか。
特に、20代から30代前半の方なら、少年時代や青春時代に何かしらの形で「この」格闘技に携わった事があると思うが、あえて改めて説明しておきたい。 実はこれらの選手達は「ストリートファイター・餓狼伝説・北斗の拳」などの有名格闘ゲームのキャラクター達なのである。アニメ・マンガ・ゲーム等のサブカル文化が集まる街「中野」において、格闘ゲームが盛り上がらない訳がない。
それを象徴するかのような大会が、中野ブロードウェイ4階にある「中野TRF」において日々開催されている。
「大会」と言ってしまうと少し大げさに聞こえてしまうが、内容は決して堅苦しい事はなく、ほぼ毎日開催されているコミュニケーションイベントと考えて欲しい。
イベントはブロードウェイ4階の「中野TRF」店内で、およそ20人から30人規模で行われており、大会開催時間は、参加費(※通常100円)のみを支払えば、誰でもエントリーできるというシステムなのだ。(※参加費が無料の場合や、50円1クレジットの場合等の時も有)今回、笑い声や歓声が絶えない店内で、通称「モミアゲ」というニックネームを持つ長山店長さんに、イベントを開催している理由を伺うことができた。
「ゲームの楽しさを多くの人に伝えたいから、イベントを開催しています。ゲームの楽しさとは、プレイする楽しさはもちろん、プレイヤー同士がゲームを通してコミュニケーションを図ることも含まれていると考えているんです。
そして、プレイヤー達が楽しんでいる姿を見た多くの人が“楽しそうだから、久しぶりにプレイしてみよう”と改めて感じて欲しいですね。」
という、何とも温かいコメント。
大会の様子は、ニコニコ動画で全国・全世界に配信されており、名試合ともなると、アクセス数は500件を超える時もあるという。閲覧してみると分かるのだが、店長や参加者の実況付の動画も多々あり、イベントを心から楽しんでいる様子が伝わってくる。
強さの追求を目指すゲーマーが集まるというよりは、楽しさを求めるプレイヤーが多い為、腕に自信の無くても、コミュニケーションを目的に参加してみてはどうだろうか。
配信された動画の閲覧者が、特定のプレイヤーのファンになり、中野TRFへプレゼントが届くこともあるのだとか。
超絶プレイはもちろん、おもしろおかしいプレイをするプレイヤーとなり、 自身の名前を全世界に広められる環境へ足を踏み入れるのも、中野の楽しみ方なのだろうと思う。
中野TRF
http://www.trftrf.com/
場所:中野ブロードウェイ2F
電話:03-3389-7166
営業時間:12:00-25:00ニコニコ動画(※閲覧にはアカウントが必要です)
http://www.nicovideo.jp/tag/%E4%B8%AD%E9%87%8ETRF