Column 9 中野の飲み屋
Shot bar Sincerely(ショットバー シンシアリー)
客どうしが、肩肘張らず仲良くなれる店
中野駅から早稲田通り沿いを10分ほど歩いたところに、特徴的な看板のお店がある。それが創業16年の"Shot bar Sincerely"。
半地下になっている店の扉を開けると、カウンターはお客さんでいっぱい。
お客さんはだいたい近所の人や、そんな近所の人から「いい店あるよ」と紹介されて来た人だそう。
カウンターの奥の棚には300本のボトルがずらり。
特にお値打ち感のあるラム酒は種類が豊富で、その数は100本程度とか。
お酒の知識がなくても、好きな味や香り、ベースにするお酒などを伝えれば、イメージどおりのカクテルを作ってもらえますよ。
また、フードもつまみから、ラーメン、ラザニアとさまざまなバリエーションが。ゴルゴンゾーラ、梅しそなど、ラインナップ多数のピザは、皮を手作りしていて、特に美味しいと評判です。
お店のマスターの工藤さんにお店のこだわりを訪ねると「こだわり過ぎない事」と言われてしまった。
「こだわりすぎると、お店が偏っちゃって、お客さんがめんどくさいって思っちゃうでしょ。お客さんどうしが、肩肘張らず仲良くなってもらう時間と空間を提供したいからね」
そう言われてみると、女性ひとりでも気負わず入れる雰囲気で、カウンターに座ると、見ず知らずの隣の人とも会話が弾んでしまう。
「実際、お店で出会って結婚された方もいらっしゃるんです、あちらの方なんですけれども」と、ビックリすることに、当日たまたまお店で出会われたご夫婦が。
付き合って7年目にゴールインされた平井一平さん、真澄さんのご夫婦。 カウンターで飲んでいた真澄さんたちを、テーブル席にいた一平さんたちが誘ったことから、中野界隈の話で盛り上がり、気がつけば意気投合していたそう。
お店のいいところを聞くと、「工藤さんが好きだから。一人で来るお客さんが多いけれど、しゃべれるのがいい所」と真澄さん。それに対して「でも一人で飲みたい人は一人で飲む。
客が空気を読む力が凄いんだよ」と一平さんが笑ってみせた。
「誰かと出会いたいときに、気取らない人が多いのがいいよね」
「マスターがルールを押し付けないから、めんどくさくない。好みの味も覚えていてくれるしね」と平井さんご夫婦から、お店の推薦コメントをいただいた。
お店にはマスターの工藤さんのファンがいっぱい。また、お店で修行中の曜子ちゃんに会いたくて来るお客さんもいる。
ひとりで飲みたい人にも、誰かと話したい人にも、もう1軒寄りたいグループにも優しいお店Sincerely。お酒を楽しみたい夜に、是非立ち寄りたいお店である。
Shot bar Sincerely(ショットバー シンシアリー)
http://www.sincerely.ne.jp/
住所:東京都中野区中野5-3-24 ヴアドールビルB1
電話:03-5343-2353
E-Mail:bar@sincerely.ne.jp
営業時間:平日 19時-4時 / 日祝 19時-2時